日々 feat.アフロ

日々 feat.アフロ

あらかじめ決められた恋人たちへ

ヒビ フィーチャリング アフロ

アラカジメキメラレタコイビトタチヘ

発売日
2021.01.27
レーベル
KI-NO Sound Records
規格
DIGITAL

それでも、だからこそ僕たちの生活は続いていく――。
あら恋×アフロ(MOROHA)が叙情と激情の狭間で描く東京の現在

鍵盤ハーモニカ奏者・トラックメイカーの池永正二をリーダーとする叙情派インストDUBバンド「あらかじめ決められた恋人たちへ」、2021年最初のリリースとなる「日々 feat.アフロ」は、2人組ユニット「MOROHA」のMCを務めるアフロをゲストに迎えたコラボレーションシングル。

本楽曲は、2019年にリリースされたあら恋のアルバム『……(リーダー)』のエンディング・トラックである「日」にアフロが詩を書き下ろし、リアレンジと再ミックスを施した上で「日々」として生まれ変わらせたもの。池永とのやり取りを経て完成に至ったアフロの詩は、2020年から続くコロナ禍の日本を、真正面から描写。不測の事態に動揺する社会の中でも止まらない人々の営みに想いを馳せながら、改めて「生きる意味」を問い直していく内容だ。身近な他者だけでなく、己を励ますかのように徐々に熱を帯びていく彼のリーディング・スタイルは、ホームであるMOROHAと世界観を共有しつつも、優しさに満ちたものである。

10分という尺をフルに使って淡々とレイヤーを重ねていくあら恋のウォール・オブ・ノイズ・サウンドも、ライブバンドとしての充実が窺えるスリリングな生演奏が主体となっている。そこにアフロの詩と声を活かすための丁寧なアレンジが加えられ、原曲Ver.より懐の深い音像を創り出すことに成功。和合亮一、ハチスノイト、吉野寿(eastern youth)、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)など、名うての詩人/ボーカリストとのコラボレートを行いながらその確度を高めてきたあら恋の「声」との融合が、ひとつの結実を見た形となった。

音源の配信・リリースと同時公開されるミュージック・ビデオは、「back」「fly」「翌日」といった楽曲のMVでもディレクションを務めた池永の盟友で、映画監督の柴田剛が制作。池永やアフロのアイディアも採り入れながら、危機感を煽るのではなく客観的な目として「2020年以降の日本」を記録している。映像の中で随所に挿入される風景・人物写真は、あら恋とも縁深いカメラマン・タイコウクニヨシによるもの。自転車を漕ぐ少女を皮切りに、木漏れ日の公園、街の雑踏、駅のホーム、食卓を囲むカップル――日々の営みとその連なりがどれほど豊かで儚いものであるかを、動画と静止画の軽やかな反復を用いて示しているのが特徴だ。

ライブで共演するなど、以前から交流のあったあら恋とアフロがタッグを組み、まだまだ混乱の真っ只中にある2021年を“はじめる”ために制作された「日々」。大きなトピックの中で忘れられがちな「取るに足らない生活」の意義を、普遍性をもって鮮やかに表現した抒情詩がここに誕生した。

TRACK LIST

DISC1

01
日々 feat.アフロ