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ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」 メシアン:主題と変奏 サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より''春は目覚めて'' 他

西江辰郎 & ジュゼッペ・アンダローロ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」 メシアン:主題と変奏 サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より''春は目覚めて'' 他

Tatsuo Nishie & Giuseppe Andaloro
Beethoven: ''Kreutzer-Sonate'' - Messiaen: ''Theme et variations'' - Saint-Saens: ''Printemps qui commence'' etc.

発売日 : 2016.05.11

規格 : DIGITAL

レーベル : Fontec

これがデュオ。洗練されたメカニック、テクニックは申すに及ばず、友情も信頼も響く。
西江辰郎とジュゼッペ・アンダローロが杜の都仙台の国際音楽コンクール(ピアノ部門)で出逢ったのは、確か2001年のこと。当時仙台フィルのコンサートマスターだった西江。優勝したアンダローロ。客席の拍手、喜びようも尋常ではなかったことを思い出す。
以来二人は、ここぞという場面で顔を逢わせ、ライヴ、ディスクを通じ、聴き手を喜ばせている。コンクールやフェスティヴァルで意気投合し、ある場面で熱き演奏を奏でたとしても、音楽的な蜜月が長く続くことは、実は少ない。コンビはいつのまにか解消してしまう。
いつだって音楽に寄り添う、この二人は違った。もちろん今どきのアーティストたちである。ステージでは自在に交歓、ドラマを紡ぐ西江とアンダローロだが、彼らは表層的に叫ばない。喝采を博しやすい大見えを切らない。勿論小細工も呈さない。叙情も激情も、すべては音楽の求めに応じて。これが二人の美学である。
褒め言葉が音楽評論家的過ぎるだろうか。
ベートーヴェンの二重奏ソナタに頼もしい演奏を披露し、メシアンでは文字通り「主題と変奏」の展開に旨味を発揮する。ヴィオリストでもあったアンドレア・タランティーノ(シチリア生まれ、アンダローロの親友)の「聖杯への道にて」は、作品も演奏も喜ばしいサプライズ。そして古き良き時代を映し出す小品には、その調べにはこれしかないでしょうという、甘美な歌心を添える。優しく、妖しく。
これぞ大人のデュオ。満喫したいものである。
-奥田佳道-

TRACK LIST

DISC1
01 ピアノとヴァイオリンの為のソナタ 第9番 イ長調 作品47 「クロイツェル」 第1楽章 Adagio sostenuto - Presto (Live)
02 ピアノとヴァイオリンの為のソナタ 第9番 イ長調 作品47 「クロイツェル」 第2楽章 Andante con Variazioni (I-IV) [Live]
03 ピアノとヴァイオリンの為のソナタ 第9番 イ長調 作品47 「クロイツェル」 第3楽章 Presto (Live)
04 主題と変奏 Theme Modere (1932) [Live]
05 主題と変奏 Variation1 Modere (1932) [Live]
06 主題と変奏 Variation2 Modere, un peu vif (1932) [Live]
07 主題と変奏 Variation3 Modere, avec eclat (1932) [Live]
08 主題と変奏 Variation4 Vif et passionne (1932) [Live]
09 主題と変奏 Variation5 Tres lent (1932) [Live]
10 聖杯への路にて <世界初演> (Live)
11 マドリガル (Live)
12 歌劇「サムソンとデリラ」より ''春は目覚めて'' <世界初録音> (Live)
13 拍手 (Live)

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