ZIGGY
2019.05.27
event

明るい未来を示した、森重樹一 休養前のZIGGYライヴ。

ZIGGY4月5日から札幌を皮切りに始まったZIGGYの全国ツアー『ROCK SHOW season2』。
昨年秋のツアー『ROCK SHOW』の第2章にあたり、当初は11公演の予定だったが東京と仙台の2本の追加公演も発表されるなど、ファンからの反響は上々!
そんな中、5月24日、ファイナル公演を迎えた。会場はZeppDiverCityTokyo。
このライヴの後、森重樹一はポリープの手術を行ない、8月24日に東京オリンパスホール八王子での復帰ライヴまで休養となるということもあってか、本ツアーでの東京公演としては3本目ながら会場となった1,200人のファンが駆けつけた。
うれしいサプライズの発表もあったこのライヴ。その内容も含めて、ライヴ・レポートをお届けしよう。

場内に流れていたSEがフェイドアウトし照明が暗転、そして7色の照明とディスコ・ナンバーが流れ始めると、大きな歓声が上がる。
その歓声に迎えられるように、森重を支えるカトウタロウ(g)、Toshi(b)、CHARGEEEEEE…(ds)、佐藤達哉(kb)が登場し、CHARGEEEEET…がひとあおり。さらに佐藤もステージ中央でフロアを盛り上げていく。
そして、森重が現われ、さらに歓声は大きなものに!
いよいよROCK SHOWの開幕だ!!

1曲目を飾ったのは最新シングルの「ヒカリノアメ」(future disco ver.)。
4つ打ちのディスコ・ビートが会場をダンス・ホールに変えていく……いや、変わらない。
どんなサウンドやスタイルであれ、響き渡るのは森重を中心としたZIGGYのロックン・ロール。
4人のメンバーを含めて、一体となったライヴは間違いなくロック・ショーである。
そして、森重の存在感!
こういう表現が適切かどうかわからないが、とてもノドにポリープができているとは思えないほどのパワフルな歌でファンを圧倒していく。
もちろん、メンバーも負けていない。
CHARGEEEEEE…の華のあるドラミング、コーラスでも活躍するバンマスのカトウタロウ、多彩な音色も操り楽曲に彩りを加える佐藤達哉、そして当初は静かな印象もあったが今では頭を激しく振るというステージングも見せるToshi。森重とこの4人でZIGGYであることを印象づけてくれる。
その証拠は、5曲を終えた時の森重の”We are ZIGGY!!”というシャウトにもあるだろう。

ライヴは『ROCK SHOW season2』というだけあって、アルバム『ROCK SHOW』の楽曲が軸にしつつも、スネイク・ヒップ・シェイクス時代の「R&Rミュージックに首ったけ」や「DEADEND KIDS」、あるいは『SOUND TRAX』(91年発表)に収録されている「GOINʼ CRAZY」など名曲も披露されていく。
もちろん、そうした楽曲への反応も悪くない。悪くないどころか、その熱気は上昇していくばかり。
ファンのZIGGY愛の深さをあらためて思い知らされるばかりだ。

そうした好反応を受けてのことだろうか、9曲目を終えてのMCで森重があらためてファンへの感謝を述べる。そして、大好きなファースト・アルバムから1曲、という言葉に続いてプレイされたのは「6月はRAINY BLUES」。
四捨五入すると60歳だと冗談まじりに語った森重だが、そのキャリアに裏打ちされた説得力を伴う歌は確実に観客の心をとらえていた。
続いては森重がアコースティック・ギターを手に「君の笑顔より美しい花を知らない」「STAY GOLD」を歌い上げていく。
ハードでアグレッシヴなZIGGYもいいが、こうした楽曲でも森重が生んできたメロディの美しさを再確認できる一幕でもあっただろう。
続いてのMCでは、現在シングルを制作中であること、そのタイトルが「ここから消え失せろ」であることが初めて発表される。
ちなみにその「消え失せろ」の対象はポリープであるとのこと。
そして、来春にはニュー・アルバムを作ることも発表され、さらに大きな歓声がわき起こった。
そんな未来への期待を抱かせてくれた後のブロックは、『ROCK SHOW』収録の「銀のパレット」「時空の旅」、シングル「ヒカリノアメ」収録の「SOMETIMES」と、2018-2019年型のZIGGYを提示。
その後も、ベース・ソロ的なシーンをはさみ、「CCELEBRATION DAY」、佐藤達哉のピアノに導かれる疾走曲「赤の残像」、アッパーな「逃避行」など、2017年の再始動以降の楽曲を重ねていく。
そうした楽曲達は、それぞれ曲調こそ異なるもののどれもが”今”のZIGGY印が深く刻み込まれたもの。
当たり前だが、80年代や90年代のZIGGY印とも違うし、森重のソロ活動での楽曲とも異なる。
森重、カトウタロウ、Toshi、CHARGEEEEEE…、佐藤達哉という5人が集まったからこそ生まれるグルーヴがZIGGYを現在を生きるバンドにしているのだ。
そして、そのグルーヴがライヴでさらに輝きを増して響いていく。
そこに懐かしいピアノの音色やヴィンテージなギター・サウンドが入っていたとしても、2019年、ライヴ・シーンの最前線を走っている5人から生まれてくるサウンド、楽曲には2019年のZIGGY印が刻み込まれている。

さて、ライヴ運びが絶妙でテンポがいいから気づかなかったが、もう本編最後の3曲だ。
言い古された表現だが、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
ラストは、99年発表のアルバム『Goliath Birdeater』収録の「VENUS」から「WONDERFUL FEELING」(『ROCK SHOW』収録)というハードでメロディアスなロックン・ロールを連発!
そして最新シングル「ヒカリノアメ」から「MELODY」をプレイ、ハッピーな空気感を作り上げて本編は幕を閉じた。

ここまでで2時間以上、24曲が披露されている。
ふつうなら充分すぎる内容だ。
しかし、ファンのZIGGY愛は深すぎるゆえか、まだまだ森重とZIGGYを求める。
アンコールでは、本編とは逆にまず森重がステージに登場。メンバーを呼び込んでいく。
そして、新しいサプライズとしてこの5人でファースト・アルバム『ZIGGY~IN WITH THE TIMES』をリレコーディングすることが発表された。
このアルバムについて、”想像を超えてやる”というCHARGEEEEEE…の力強い宣言も飛び出したことを付け加えておこう。
さらに、年末の中野サンプラザへの思い、意気込みなどが語られると、ファンから大きな歓声と拍手が贈られた。
続けて、 『ROCK SHOW』からハード・バラッドの「時の流れる音を聞けば」、『2017』から切なさも内包したメロディアスな「頬杖と有限の夜」を2連発!

2度目のアンコールは、まさに”イケイケ!”。
最新シングルから 「ヒカリノアメ」のhyper punk ver.を叩き付けたかと思えば、セカンド・アルバム『HOT LIPS』(88年発表)から「TOKYO CITY NIGHT」をプレイし、新旧のファンを喜ばせる。
そして、最後に届けられたのは、日本の音楽史に残る「GLORIA」!
森重樹一休養前のZIGGYライヴは、これ以上ない盛り上がりとともに幕を閉じた。
2回のアンコールを含めて、全30曲。
約3時間のROCK SHOW。まさに圧巻の一言だった。
そして、復帰第1弾ライヴとなる8月24日の東京オリンパスホール八王子では、どんなZIGGYを見せてくれるのか?
そして、全国ツアーやニュー・シングル、その先にあるニュー・アルバム……ZIGGYの明るい未来を示してくれたツアー・ファイナルとなった。


ZIGGY TOUR 「ROCK SHOW season2」 2019.5.24 @Zepp DiverCityTokyo セットリスト

01. ヒカリノアメ(future disco ver.)
02. この夜の向こうへ
03. ROCK SHOW
04. その引き金を引け
05. LET ME GO R&R
06. IʼM GETTINʼ BLUE
07. R&Rミュージックに首ったけ
08. GOIN’CRAZY
09. DEADEND KIDS
10. 6月はRAINY BLUES
11. 君の笑顔より美しい花を知らない
12. STAY GOLD
13. 銀のバレット
14. 時空の旅
15. SOMETIMES
16. CELEBRATION DAY
17. 赤の残像
18. 逃避行
19. DON’T GET ME DOWN
20. I CANNOT GET ENOUGH
21. まだ見ぬ景色を見たくて
22. VENUS
23. WONDERFUL FEELING
24. MELODY
~ENCORE1~
01. 時の流れる音を聞けば
02. 頬杖と有限の夜
~ENCORE2~
03. ヒカリノアメ(hyper punk ver.)
04. TOKYO CITY NIGHT
05. 最後の声が途切れるまで
06. GLORIA


【リリース情報】

ZIGGY『ヒカリノアメ』

2019.04.03 Release
PECF-3231 / ¥1,500+税
https://ssm.lnk.to/hikarinoame

[収録曲]
01. ヒカリノアメ(future disco ver.)
02. SOMETIMES
03. MELODY
04. ヒカリノアメ(hyper punk ver.)


【ツアー情報】

ZIGGY8月ホール公演&秋冬ツアー決定!

「ROCKʼNʼROLL SINGER NEVER DIE」
■2019.08.24(土) @東京オリンパスホール八王子
開場 16:00 / 開演 17:00
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888
※3歳以上チケット必要 ※全席指定
一般発売日:2019.07.06(土)10:00~
一般チケット料金:6,000円 (税込)

ZIGGY TOUR2019
■2019.10.11(金) @新横浜 NEW SIDE BEACH!!
開場 18:30 / 開演 19:00
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888

■2019.10.14(月/祝) @東京 Zepp DiverCity Tokyo
開場 16:00 / 開演 17:00
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888

■2019.10.18(金) @大阪 BIG CAT
開場 18:00 / 開演 19:00
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888

■2019.10.20(日) @名古屋 SPADE BOX
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)クロスロードミュージック 052-732-1822

■2019.10.26(土) @徳島 club GRINDHOUSE
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)DUKE高松 087-822-2520

■2019.10.27(日) @松山 サロンキティ
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)DUKE松山 089-947-3535

■2019.11.01(金) @札幌 PENNY LANE24
開場 18:30 / 開演 19:00
(問)WESS 011-614-9999

■2019.11.03(日) @帯広 MEGA STONE
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)WESS 011-614-9999

■2019.11.05(火) @釧路 NAVANA STUDIO
開場 18:30 / 開演 19:00
(問)WESS 011-614-9999

■2019.11.07(木) @秋田 LIVESPOT2000
開場 18:30 / 開演 19:00
(問)GIP 022-222-9999

■2019.11.09(土) @仙台 CLUB JUNK BOX
開場 17:30 / 開演 18:00
(問)GIP 022-222-9999

■2019.11.10(日) @郡山 CLUB#9
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)GIP 022-222-9999

■2019.11.16(土) @宮崎 SR BOX
開場 17:30 / 開演 18:00
(問)BEA 092-712-4221

■2019.11.17(日) @鹿児島 SR HALL
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)BEA 092-712-4221

■2019.11.21(木) @神戸 VARIT.
開場 18:30 / 開演 19:00
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888

■2019.11.23(土) @岡崎 CAM HALL
開場 17:30 / 開演 18:00
(問)クロスロードミュージック 052-732-1822

■2019.11.24(日) @岐阜 CLUB ROOTS
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)クロスロードミュージック 052-732-1822

■2019.11.28(木) @金沢 GOLD CREEK
開場 18:30 / 開演 19:00
(問)サウンドソニック 076-291-7800

■2019.11.30(土) @新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
開場 17:30 / 開演 18:00
(問)サウンドソニック 076-291-7800

■2019.12.01(日) @長野 CLUB JUNK BOX
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)サウンドソニック 076-291-7800

■2019.12.06(金) @広島 セカンド・クラッチ
開場 18:30 / 開演 19:00
(問)キャンディープロモーション広島 082-249-8334

■2019.12.08(日) @米子 AZTiC laughs
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)キャンディープロモーション岡山 086-221-8185

■2019.12.13(金) @名古屋 ボトムライン
開場 18:00 / 開演 19:00
(問)クロスロードミュージック 052-732-1822
※全席指定 ※3歳以上チケット必要

■2019.12.15(日) @博多 DRUM Be-1
開場 16:30 / 開演 17:00
(問)BEA 092-712-4221

■2019.12.26(木) @東京 中野サンプラザホール
開場 17:30 / 開演 18:30
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888
※全席指定 ※3歳以上チケット必要

■2019.12.27(金) @なんば Hatch
開場 17:30 / 開演 18:30
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
※全席指定 ※3歳以上チケット必要

※会場により入場時別途ドリンク代必要/全席指定公演以外は未就学児入場不可
一般発売日:2019.08.10(土)10:00~
一般チケット料金:6,000円(税込)


【プロフィール】

1984年に森重樹一を中心に結成。1987年10月5日、徳間ジャパンよりアルバム『ZIGGY~IN WITHTHE TIMES~』でメジャーデビュー。2ndアルバム 『HOT LIPS』収録曲の 「GLORIA」がフジテレビ系ドラマ 『同 ・級 ・生』の主題歌となり大ヒット。バンドブームを牽引したカリスマ的R&Rバンド。1984年の結成以来、メンバーの脱退 ・加入 ・復帰、活動休止を繰り返し、2008年2月に無期限の活動休止を発表。
30周年イヤーとなる2017年には、約10年振りのシングルとアルバムをリリース。更に、2018年10月にリリースした最新アルバム「ROCK SHOW」がロングセラー中!ライブは世代を超えた多くのファンが詰めかけ、ソールドアウト続出。
近年TVの音楽番組やバラエティ番組への出演機会も増え、ネット上でも注目が集まり、まさに再ブレイク中!のレジェンドミュージシャンである。

◆ZIGGY “ヒカリノアメ(future disco ver.)” (Official Music Video) ⇒ https://youtu.be/UkGDTkvjJWQ
◆ZIGGY OFFICIAL WEBSITE ⇒ http://morishigejuichi.jp/