潮田益子
(Masuko Ushioda)

PROFILE

潮田益子(ヴァイオリン)
1966年のチャイコフスキー国際コンクール第2位受賞以来、世界中で活動を続けた国際的アーティスト。13歳で東京交響楽団と共演してデビュー。15歳で第26回音楽コンクール第1位および特賞受賞。小野アンナ、ジャンヌ・イスナール、齋藤秀雄の各氏に師事。桐朋学園高校卒業後、ソ連政府の招きでレニングラード音楽院に3年間留学し、ミハイル・ワイマン氏に師事。留学中の1963年にベルギーのエリーザベト王妃国際コンクールに入賞。1964年からはスイスのモントルーでヨーゼフ・シゲティ氏に師事し、「生涯わずかしか遭遇できない逸材」と激賞された。その後、1966年第3回チャイコフスキー国際コンクール第2位に入賞。ダヴィット・オイストラフ氏から「もっとも才能豊かな新進であり、類稀な叙情性持ったアーティスト」と評価された。
1965年にヨーロッパおよび北米にデビューし、以来、ロンドン・フィルハーモニック、ロンドン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フランス国立放送管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、シカゴ交響楽団、ボストン交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ワシントン・ナショナル管弦楽団、メキシコ国立交響楽団、モントリオール交響楽団ほか世界の一流オーケストラと出演し、ズービン・メータ指揮ロサンジェルス・フィルのツアーや、東京交響楽団の北米ツアーのソリストも務めた。また、リサイタルも北米とヨーロッパの主要都市で行い、旧ソヴィエトにも3回、南米にも定期的にツアーを行う。ラ・ホヤ、マールボロ、スポレートなど室内楽の重要な音楽祭にも数多く参加。夫のチェリスト、ローレンス・レッサーと共に世界各地でしばしばブラームスの二重協奏曲を演奏した。
日本国内でもすべての主要オーケストラと共演。サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとして毎年招かれ、コンサートミストレスを務めたほか、1990年11月から水戸室内管弦楽団の中心メンバーとして演奏、作品によって独奏やコンサートミストレスも務めた。
CDは、1995年に満を持して「イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ全6曲」を、続いて1997年には「J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ全曲」をフォンテックからリリースし、いずれも絶賛された。2007年には小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団との共演で「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番」をソニーからリリース。
旧満州の生まれ。ニューイングランド音楽院教授として後進の指導にもあたった。使用楽器は1960年製ストラディヴァリウス。
2013年5月28日白血病のためボストンで死去。享年71。