カーラ&ルーファス・トーマス
(Carla and Rufus Thomas)

PROFILE

メンフィス・ソウルの立役者、ルーファス・トーマスさんは1917年、ミシシッピ州の生まれ。小さい頃にメンフィスへ移り10歳からタップ・ダンサーとして活躍、その後、黒人だけのミンストレル・ショーの一座に加わった。
 レコード・デビューは43年だが、彼を有名にしたのは、人種差別が激しい南部にあって黒人ラジオ局として現在も知られているWDIA局のDJとなったことで、歌手、コメディアン、DJとして南部一帯でその名前が知れるようになった(当時のDJ仲間にはB・B・キング)が。オーティス・レディングというソウルの時代を象徴するシンガーを生み出したスタックス・レコードを軌道に乗せたのもトーマスさんと、娘のカーラ・トーマスさんがデュエットした「コーズ・アイ・ラブ・ユー」(59年)である。「ウォーキン・ザ・ドッグ」ほかの一連のヒットは、この直後にリリースされる。1960年代のソウル・ミュージック全盛の時代に、南部からいち早く変革の旗を揚げたシンガーとなった。
 日本ではバラード系のシンガーに人気が集まる傾向にあるが、エネルギッシュなダンス・ビートに乗せたコミカルなトーマスさんのソウル・ミュージックは、南部では今でも高い人気を保っている。