前野健太
2017.02.07
release

シンガーソングライター・前野健太、初の単行本、初のエッセイ集を刊行!!

前野健太愛なんて、孤独なんて、ただの言葉だろ。

「東京の空」、「コーヒーブルース」など、今の時代を歌う名曲を数多く発表し、音楽ファンを熱狂させ続けるシンガーソングライター・前野健太。音楽活動の他、文芸誌でのエッセイ連載、ラジオのレギュラー番組を持ち、俳優としても活躍する、今、最も期待される書き手による初のエッセイ集。文芸誌『すばる』連載「グラサン便り」のエッセイをはじめ、これまで数多くの雑誌等で書かれてきた文章の他、未発表、書き下ろしの文章を多数収録。右肩下がりの時代の青春を、友情を、恋愛を、街を、人を、時代をすくい取り、描く。

写真家・ホンマタカシがカバー写真を撮り下ろし。

Photo by ホンマタカシ


丁寧に人間を描いていくと、直接「現代」や「社会問題」を描かなくても、その時代性は滲み出る。(中略)だから自分はラブソングを作りたいのかもしれない。男女の会話の奥に、言葉と言葉、表情と表情の深い谷間にまだ誰も名づけていない感情があって、それを見つけて、それを描き、それを輝かせた時に、その映画や歌や漫画は昇華され、人を震わせるのだと思う。いや、それがなんなのかわからないから、わからなくて美しくて悲しいから、歌を作ったりするのかな。
――「ラブソング」より


前野健太前野健太『百年後』

発売日 : 2017年3月3日
定価 : 本体1,800円+税
発行 : スタンド・ブックス
仕様 : 四六判上製256頁
ISBN : 978-4-909048-00-4 C0093


【前野健太 (まえの・けんた)】

シンガーソングライター。俳優。1979年埼玉県生まれ。2007年、自ら立ち上げたレーベル”romance records”より『ロマンスカー』をリリースしデビュー。2009年、全パートをひとりで演奏、多重録音したアルバム『さみしいだけ』をリリース。2009年元日に東京・吉祥寺の街中で74分1シーン1カットでゲリラ撮影された、ライブドキュメント映画『ライブテープ』(松江哲明監督)に主演。同作は、第22回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」で作品賞を受賞。2010年、『新・人間万葉歌~阿久悠作詞』へ参加。桂銀淑(ケイ・ウンスク)「花のように鳥のように」のカバー音源を発表。2011年、サードアルバム『ファックミー』をリリース。映画『トーキョードリフター』(松江哲明監督)に主演。同年、第14回みうらじゅん賞受賞。2013年、ジム・オルークをプロデューサーに迎え『オレらは肉の歩く朝』、『ハッピーランチ』2枚のアルバムを発表。2014年、ライブアルバム『LIVE with SOAPLANDERS 2013-2014』をリリース。文芸誌『すばる』にてエッセイの連載を開始。2015年、雑誌『Number Do』に初の小説を発表。CDブック『今の時代がいちばんいいよ』をリリース。2016年、『変態だ』(みうらじゅん原作/安齋肇監督)で初の劇映画主演。ラジオのレギュラー番組『前野健太のラジオ100年後』をスタート。2017年、『コドモ発射プロジェクト「なむはむだはむ」』(共演:岩井秀人、森山未來)で初の舞台出演。本書が初の単行本となる。