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2015.09.18 UP
髭『パーソナル・インタビュー』。『ねむらない』について語った、メンバーそれぞれの想い。

■斉藤祐樹(Guitar)

「このバンドはいったいどこの国の、いつの時代のバンドなんだろう?」って笑っちゃう時がある

――新作アルバム『ねむらない』は、どこか解脱感のあるサウンドというか、無駄の削ぎ落とされた音像なんだけど、これまでで一番レベルのトリップ感のあるアルバムになっていますね。
斉藤: そういうものを作ろうと意図してたわけではないんですけど……その通りかもしれないですね。

――“闇をひとつまみ”と“なんて素敵でいびつ”が先に動画で公開されてましたけども。アルバムとしての形が見えたのはいつ頃?
斉藤: 全体像ができたのは、今年に入ってからですね。“闇をひとつまみ”とか“なんて素敵でいびつ”ができたのが1年ちょっと前で――去年、10周年アニバーサリーの本(『素敵な闇』)のCDに、その2曲と“セメタリー”を入れた時は、今回のアルバムの雰囲気とか形はまったくない状態でしたね。もうちょっと曲が揃い始めて、今年に入ったぐらいから、できあがってきた曲に実は共通項があって「こういう感じかも」っていうのを探っていったというか。

――なるほどね。いくつか揃ったピースが「次はこういうアルバム」っていうのを教えてくれたっていう。
斉藤: うん。メンバーのこともあったので……「時間がこれだけかかった」とも言えるけど、むしろ時間を意識しなかったというか。「こういうアルバムを作りたいから、こういう曲を作っていこう」っていう作業の前に、断片的に曲を作る段階があって。“なんて素敵でいびつ”とかができた頃は、歌詞の世界も曲の感じも含めて、ああいう歌に寄ったものを中心に据えた作品を目指してた時期もあるし。今回もまあ、引きで見たらそういう要素もすごく多いですからね。2014年ぐらいの頃は、メンバーで集まってそういう話を何回かしたりしたし。「何でもできる」と言えばそうだけど、その中で何を選ぶのかっていうのは、逆に選択肢が無数にあるだけに、簡単には決まらないというか。だから、それだけ時間があったから、ゆっくりそういう作り方ができたんだなって。

――アイゴンさんの「勇退」とフィリポの脱退という大きな変化があったことを考えれば、2年半は決して長い時間ではないですからね。
斉藤: 確かに(笑)。

――メンバーが2人バンドを去った後、須藤くんとはどんな話をしました?
斉藤: 抜けてすぐの1年、2014年の時期は、曲を作る上でのことも話したし――それって要は「バンドとしてどうしたいか」っていうことなわけで。残って続けていくメンバーとしては、どういう顔を表に向けるのかとか……くだらない話から真剣な話まで、そういう会話は結構しましたね。そこは置いていけないところというか。今は形としては、謙介(佐藤謙介:Dr/踊ってばかりの国)とgomes(Key・G/FAB)と6人でライブでやっている形態のまま――レコーディングだと全部の曲が6人でっていうわけじゃないですけど、リハーサルに入って曲を作ったりする時に、最終決断は6人でするっていう。いろんな方向性があり得るわけで。4人だけでラモーンズみたいなアルバムを作るっていう方法も選べるわけですけど、いろいろキャッチボールをする中で――今の形が、きっとこの先続けていく上でも必要な形態だと思ったし、出したい音楽とリンクするのは今のこの形なんだろうなって。

――今まで、髭の音楽を形容するのに「60年代サイケデリック・ロック」とか「90年代グランジ」が引き合いに出されることが多かったんですけど、今回のアルバムを聴いて、「あ、髭の本質はそこじゃなかったんだな」って思いましたね。時代性とか、特定のジャンルとかではなく、このメンバーから沸き出してくるもの自体が髭だっていう。
斉藤: うんうん。それはそうかもしれないですね。たとえば今回のアルバムの“イノセント(What’s going on?)”とかを聴いてると、「このバンドはいったいどこの国の、いつの時代のバンドなんだろう?」って笑っちゃう時があって(笑)。なんかでも、それが髭の持ってる面白いところなのかなと思いますね。「なんでこんな曲ができてるんだろう?」って、たまに我に返る時があって。60年代の本物のサイケデリックとか、当時はもちろん生まれてないからリアルタイムではないにしても、音を聴いた瞬間に伝わってくるヤバさも好きだし。無責任な最近のポップ・ソングの中に良さを見出すこともあるから。そういうのを全部引っ括めて、髭の持っている面白さかなとは思いますね。

――“S.S.”もそんな感じですよね。
斉藤: “S.S.”なんて、サビで人の名前言ってるだけですからね(笑)。「あ、これ“髭は赤、ベートーヴェンは黒”とやってること同じだと思って。とりあえず有名な人の名前をサビで連呼するっていう。あんまり聴いたことないなあと思って(笑)。でもあの曲とかは、“闇を~”なんかとは対極にある、それも髭のストレートな曲だなと思ってて。そういう曲が――自然とできたかどうかはわかんないけど、アルバムに入るような感覚ではまだあるなと思って。

――“ロックンロールと五人の囚人”とかの、「ガツンとアゲてくぞ!」っていうアッパーさとは違うものですしね。
斉藤: うん。それは自分たちの内面っていうか中身を、無理がない形でやった結果かなって。まあ“~囚人”とかは、その時の自分たちの無理のないことをしてたっていうだけであって、それは今回も同じようなストレートさではあると思うんですけど……なんか、どんどん角ばってない方向には行こうとしてるなって。ギターって一番暴力的に響くことができる楽器だと思うんですけど、出てくる音色にあんまり角がないものを個人的にも選んでるし、バンドトータルでもそうなってるところがあって。それが今回のアルバムのサウンド面での中心にあるような気がしますね。この先、またソリッドに捕まえにくるようなサウンドを作ることもあると思うんですけど、今は違うというか。

――ちなみに、今回のアルバムの作詞・作曲の内訳は?
斉藤: 詞は全部須藤なんですけど、5曲目の“テーマ・フロム・ダリア”と6曲目の“檸檬”は、宮川くんがガツッとモチーフを持ってきて、そこに須藤が歌詞とメロディを乗せるっていう。その2曲は共作ですね。

――須藤くんとは違う、宮川くんならではのトリップ感がありますよね。
斉藤: 彼はね、ヤバいですね。ディープですよ(笑)。去年初めて作品を出した、彼と一緒にやってるelephantっていうバンドもそうなんですけど。2人でやりとりしてても、「あ、この人は天然でディープなんだな」と。と言っても、別に「難しい」っていうことじゃないと思うんですよね。自然にディープなことをやってるっていう。それが髭にとって面白いことになるっていうのが、今回のアルバムでも出てると思うんで。ちょうど中盤に2曲続いてるのはそういうことなのかなって。「ここで一回違う景色に行ったら、いろいろ面白くなりそうだな」っていう時に――宮川くんが勝手にやってることが、面白い反応を起こす時があるので。

――そして今回、自主レーベル「Creamy Records」も設立したわけですけども。
斉藤: そうですね。一番「らしくない」感じですけど(笑)。

――「Creamy Records」っていう名前は誰がつけたんですか?
斉藤: 言い出したのは須藤なんですけど。メンバーで飲んでて、最初「Creamyってどう?」ってなって。まあ、「髭」ってバンド名をつけた時もそんな感じだったんですけど(笑)。でもね、飲んでるうちに……「髭」の名前の時は「1週間考えさせてくれ」って持ち帰ったんですけど、「Creamy Records」は30分ぐらいしてから、「あ……なんかいいと思い始めた!」って(笑)。で、だいたいその場で決めたっていう。それも感覚ですね。

――不思議と合ってる感じしますよね、「Creamy Recordsから髭の新作『ねむらない』リリース」って。
斉藤: 確かに(笑)。そこはたぶん、最初にワードを振ってくる須藤の言葉のセンスが共通してるし、その時に思い描くモードが合ってるから、自分たちも納得がいくっていう。そういうことだと思いますね。このアルバムを作り終わってすぐ言うのも何だけど、こういうアルバムは二度と出てこないかもしれないし。これは「今の俺たち」っていうだけだから。自分たちもわからないまま――でも「今やりたいこと」はなんかわかる、っていうだけですから。


■宮川トモユキ(Bass)

須藤の思うことをやったらいいと思ってた。須藤の核みたいなものを、僕も見てみたいなって

――メンバーが2人バンドを離れるという困難を乗り越えて、新作アルバム『ねむらない』が完成したわけですが。
宮川: ほんと最初の頃は、「無理して作らなくてもいいんじゃない?」みたいな話もしてましたからね。とはいえ、しばらく経つと「やっぱりアルバム作ろうか」みたいな話もあって。「でもまだ無理する必要はないんじゃ」「いややっぱり作ろう」っていうやりとりが、2~3回あったような気がするんですよね。で、そんなことを言いながらも、自然と形になっていった感じがありますね、僕の中では。

――フィリポが脱退する時の須藤くんの様子は、宮川くんから見てどんな感じでした?
宮川: なにかひとつ、でっかく無くなった感じというか……でも、そうも言ってられないっていう感じもしたし。去年1年、僕らわりと忙しかったというか、ライブを結構しまくってて。地方も行きまくってたし。そういうことを考える間もなく動いてた感じはありますね。もちろん、すぐ思い出しますけどね。ライブにしても、移動にしても、飲んでる時も――飲んでる時は必ず話題に上がりますしね。でも、そういうことを考える間もなくやってたから。だから僕も、そこに関して須藤がどうだったかっていうのは、うまく思い出せないですね……一生懸命やってましたね、去年は。

――宮川くん自身は?
宮川: やっぱり、大きすぎて……逆に、彼がやめて一発目のライブは頑張りましたね。いつも以上に頑張りすぎて、ステージから落ちましたね。肋骨を折りました(笑)。その、折った次の次の日ぐらいに、何かの用でフィリポから電話かかってきて。「どう?」って言われて、「いやあ、この前ライブで骨折ったよ」って答えたら、「ちょっと頑張りすぎたんじゃないの? 俺がいなくなって」みたいなことを言われましたけど(笑)。

――まさにそうだったっていう(笑)。
宮川: それぐらいの勢いだったんで。ほんとに、やっぱり今でも寂しいですし。でも、それで足を緩めるわけにもいかないというか。今は先を見て、頑張っていこうと思いますね。なんか……当たり前のことなんですけど、いろんなことをちゃんと考えるようになった気がしますね、昔より。ひとつ大きなきっかけになったというか、そんな気がします。

――アルバムの方向性については、須藤くんとはどんな話をしました?
宮川: 今回は本当に、須藤の思うことをやったらいい、と僕は思ってたので。新たに須藤の持ってる核みたいなものを僕も見てみたいなって。最初の頃はもうちょっと、ギターがひずんでるような曲があったほうがいいんじゃないか?みたいなことを飲みながら話したりしてたんですけど……どんどん曲が1曲ずつできていくうちに、「あ、やっぱりこういうことがやりたいんだ」っていうことがおぼろげに見えてきたし、やっぱり曲がすごくよかったんで。ここから先は一回、須藤の核をこのタイミングで作るべきなんじゃないかと思って。少し遠くで見てた感じですね。今回は、須藤の原案を斉藤さん家でデモとして形にする、っていうやり方が多かった気がしますね。スタジオでももちろん作ったんですけど、原案はまずデモを作ってきて、そのデータを投げてもらって、そこにベースをつけて、みたいな――須藤はそういう宅録機材はいじれないから、斉藤さん家に行くんですけど(笑)。

――今回の『ねむらない』って、『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』までの系譜も引き継ぎつつ、明らかに抜けた感じがするし、大きな変化作だと思うんですよね。それをもたらしたのは、究極的にはやはり須藤くんのモードの変化ということなんでしょうかね?
宮川: 僕はそう思いますね。彼の核というか――ベースラインとかも、久しぶりにいろいろリクエストありましたからね。「そこのフィルはもうちょっとこうなったほうがいいな」とか、わりとレコーディング当日まで言ってたりしたので。『QUEENS~』とか『サンシャイン』とかの頃は、あんまりそういうことは言ってなかったんですけど。今回は結構話し合いをしましたね。あと、須藤がとにかく今回よく言ってたのは――目を覚ましたくない、っていう。

――「目を覚ましたくない」?
宮川: うん。音もフレーズも、引っかかる音が嫌だというか。ギャーンギャーンっていうみたいなのは、「目が覚めちゃう」から、今回はやりたくない、みたいなことはよく言ってた気がしますね。ベースのフレーズについても、「そこ、目が覚めちゃうんだよなあ」とかいうのはありましたね。昔からそういうのが彼は好きなんですけど、今回は特にそれを強くやりたがってた感じはしますね。

――面白いですね。「目を覚ましたくない」って言いつつ、『目覚めない』じゃなくて『ねむらない』っていう。
宮川: そうなんですよね(笑)。深いなあと思って。真意はわからないですけど、今回のアルバムを言い得てる気がするというか。なんか、キレイっていうよりは、ぬるっとしてるっていう。ほんと、須藤の本質というか、もともと持ってたモードでもあるとは思ってて。昔の髭の中にもあった感じがするというか。結局ここにきて、あいつにとって一番自然なものができたのかなと思ったりしますね。いい意味で力が入ってない感じがするし。

――そんな『ねむらない』の中で、中盤の“テーマ・フロム・ダリア”と“檸檬”は宮川くん曲だそうですね。
宮川: これも作り方的には、ちょっとelephantと似てて。大枠のオケを僕が作って、そこに須藤がメロディを乗せる感じで。“~ダリア”は……どういう気持ちで作ったか正直覚えてないんですけど(笑)。結構前にデモを投げたネタを、ちょっと経ってから須藤が「メロディできたよ」って言ってきて。「ああ、よくこれにメロディつけられたね!」なんて話をしながら、上手くいったので良かったなと。

――須藤くんも斉藤くんも言ってますけど、宮川くんの曲には須藤くんとは違うヤバさがあるなと。
宮川: (笑)。いや、ほんとに狙って書いたりしてないので。自然と思い浮かんだものを形にして、「あ、ちょっとまとまったな」と思ったら投げる、っていう感じなんですけど。

――自然にやって人と違うものができるっていうことは、明らかに人と違う変数が働いてると思うんですけど?
宮川: そうなんですかね……幼少期のトラウマか何かあるんですかね?(笑)。“檸檬”のほうは、レコーディングの後半ぐらいの頃に、須藤から電話がかかってきて、「こんなイメージの曲を作ってくれないか」って言われて。僕、起きてすぐぐらいで電話かかってきた感じだったんで、寝起きのまま「わかった」って書いたんですよ。それで「ああ、できた。一応投げてみるか」って送ったら「ああ、いいね! メロディできそうだよ」って。で、「できちゃった!」っていう。わりとすぐできましたね、“檸檬”は。バンドでも1~2回しか合わしてないんじゃないですかね。すごくいいメロディを乗せてくれたなあって。

――でも、須藤くんは須藤くんで、電話の向こうで「すごいの来た!」と思ってたはずですけどね。
宮川: (笑)。いや、嬉しかったですね、あれは。いいメロディついたなあと思って。彼は“檸檬”の時は、「デモのギターのままで行きたい」って言ってて。僕がデモで適当に弾いたギターをそのまま使ってもいいんじゃないか、って言い出して、「さすがにそれは録ろうよ」って(笑)。吉田仁さん(プロデューサー/SALON MUSIC)も「いや、一応録っとこう」みたいな感じで、結局そっちが使われることになって。ああよかったって(笑)。

――ここから音楽的にまた別のモードに変わっていくこともあるかもしれないけど、これだけ本質的な作品が作れてれば、どこにでも行けるなっていう実感もあるアルバムになりましたよね。
宮川: そうですね。無理して作らないっていう。その時のモードで、あっち行ったりこっち行ったりするかもしれないけど、核にこういうものがあるので。ライブも今、すごくいい感じですし。いいムードになってきてるというか。一生懸命やって、そこに行くまでに1年かかったっていう感じですね。独立も一回したし、ヒイヒイ言いながらやって、やっと馴染んできて……今の髭が、やっと自然になってきた感じがします。


■佐藤“コテイスイ”康一(Percussions & Drums)

僕が入る前の4人に戻れば、またカッコいい音楽ができるんじゃないか?って思ったこともあった

――フィリポと同じく髭のリズムを担ってきたという意味で、彼の脱退による変化が一番ダイレクトに直撃したのは、おそらくコテちゃんではないかと思うんですけど?
コテイスイ: フィリポが抱えてた悩みっていうのは、彼が「脱退する」っていう1~2年ぐらい前からもうあって……フィリポはお酒が大好きなんですよ、僕は飲めないんですけど。ツアーとかで地方とかに行くと、僕は乾杯だけして、ご飯食べたらホテルに帰っちゃうんですよ。で、フィリポはそこで残ってるんだけど、悩み事があると、僕の部屋に電話をかけてきて、「サシで聞いてくれよ」っていうことで、彼が抱えてる問題とか、よく話を聞いてたりしてたんですけど。彼が「髭をやめる」っていうのを本格的に意識したのは、発表の1年ぐらい前ですね。僕も止めたりもしてたんですよ。「やめなくても、楽しくやっていこうよ」みたいな。「じゃあ、俺が一歩引くから」とか、2人でポジション的なことを考えたりして、打開策を探ったりもしてたんですけど、結局はそれだけの問題ではなかったらしいんですけどね。

――なるほどね。
コテイスイ: 東京でも、リハの後に渋谷とかで一緒にメシ食ったりしながらそういう話をしたりして。でも、それから1年ぐらいして、あんまり僕に相談しなくなってきたから、「大丈夫かな?」とは思ってたんですけど。そしたら、みんなに「俺、やめるわ」みたいな感じになっちゃったんで……音楽的なことっていうよりは、今後の人生観的なことだったのかなって。もちろんバンドも続けたかったんだろうけど、それだけではなかったような――今考えるとですけど。

――特に『サンシャイン』以降、髭のリズム隊ってカオスだったじゃないですか。『サンシャイン』では民生さんに川西さんにあっくん(金子ノブアキ/RIZE)まで外部ミュージシャンが入り乱れてくるし。次の『それではみなさん良い旅を!』でメンバー6人でソリッドに作ったと思ったら、『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』では佐藤謙介くんも含めたトリプルドラム状態になるっていう。そんなカオティックな状態で、でもバンドとしては至ってシンプルなことをやろうとしてる、そのバランスの取り方はずっとギリギリでしたよね。
コテイスイ: シンプルにしていくために試行錯誤を繰り返していくんだけど、それが結果としてカオティックになっていくっていうことなんだなって、俺もこのアルバムを聴いて思いましたね(笑)。だって、それだけのことをしてたら、「相当すごい音楽が出てくるんじゃないか?」と思うじゃないですか。でも、あのアルバム(『QUEENS~』)とかは、もはやトリプルドラムとか関係ない次元にあるというか。まあ、もともと髭に入った時から僕の場合は、居場所があってないようなポジションだったわけで――。

――ある意味、遊撃手的な立ち位置ですよね。
コテイスイ: そうです、そうそう。だから、僕的には今も、入った時と何も変わってないんですよ。ただ、メインでやってたフィリポの居場所がなくなってしまったことの原因は、もしかしたら俺にあるのかな、って考えたこともあって。だから、フィリポがやめるっていう時に、「代わりに俺がやめればいいのかな」っていうことも考えてましたね。僕が入る前の4人に戻れば、またカッコいい音楽ができるんじゃないかな?って思ったことがあって。俺も、フィリポよりも先に「やめる」って言ったことがあったかもしれないですね、みんなに。でもやっぱり、ちょっと踏み止まって考えて、っていう。今は……楽しくやれてる間は、そういうことは考えないようにしてるっていうか。もう大人なんで、人生観とかもいろいろ考えつつ、自分が「楽しいな」と思えば、ずっとやっていきたいなと思ってますね。音楽的なところで言うと、今回のアルバムのドラムは、謙ちゃんと半分半分ぐらいかな。昔みたいな、いわゆるパーカッションみたいな音が入ってる感じではないですね。

――今回の『ねむらない』は、髭のアルバムとしては一番自然で無理のないサウンドですけど。シンプルなアルバムだからこそ、核心的な部分が出てる作品になってますよね。
コテイスイ: ですね。詞の世界観とかが際立ってる感じしますよね。

――情報量は少ないんですけど、それが逆にヤバいっていう。
コテイスイ: わかります。ちょっとサッドコアみたいな――そういうジャンルじゃないと思うんだけど、逆に重い、みたいな。サラッと聴けるんだけど、全部聴いた後に「これなんかおかしくねえか?」って。秘めたものがある感じはしますよね。僕も、車で何回かループして聴いてるんですけど……今までのアルバムとは印象は全然違いますよね。ちょっと昔の髭を匂わせるようなテイストもありつつっていう感じで。

――最後の“イノセント(What’s going on?)”“闇をひとつまみ”の流れが、濃密な余韻を残すエンディングで。
コテイスイ: 俺ね、“イノセント~”が一番好きなんですよ。ブー・ラドリーズっていうオルタナティブのバンドが俺、すげえ大好きで。向こう(イギリス)でも観たぐらいなんですよ。クアトロに来た時とか、追っかけで待ってて、自分のスネアにサインしてもらったぐらい好きなんですけど(笑)。この曲は僕ドラムだったんですけど、プロデューサーの(吉田)仁さんが、ブー・ラドリーズの話が出た時に「マジっすか!」みたいな感じでテンション上がってたりして。そういうふうにして作った曲でしたね。

――起承転結とか理屈でアゲていく感じじゃないんですよね。
コテイスイ: そうですね。“イノセント”の最後、gomesと宮川くんのベースの絡みとか、超ヤバいですよ。あれはキてるなあと思いますね。さらにその前に、よくわからない歌があって――。

――(笑)。8曲目の“彼”ですよね。《コテのうたを聴きたい》《何遍でも 何度でも/シャープしても フラットしても》って、ものすごい大フィーチャーぶりですけども。
コテイスイ: 僕、すごいんですよ、シャープもフラットも(笑)。何なんですかねえ、これは。たぶん、「“ギルティーは罪な奴”みたいな感じのがあったらいいね」ってよく須藤くんと話してたんだけど、今のバンドのモードとテンションだと、このくらいの感じなのかなって。これはUSインディーですよね、完全に。そういうのも好きですからね、みんな。

――でも、こうして『ねむらない』を聴いて改めて、髭って完全に「他にいないバンド」になったなあと思いましたね。
コテイスイ: そうかもしれないですね。だから逆に、やってて面白い感じもするし。

――どこか特定のシーンに属していたわけでもないし、「孤高のバンド」でもない。すぐそこにいるのに、他の誰とも違う。それは偶然できたものではないし、須藤くんの詞と曲だけじゃなくて、このバンドだからこそ出せるもの――っていうのがわかりやすく出たアルバムだと思いますね。
コテイスイ: 後半特にいいですよね。前半もいいんですけど、後半の高揚感がすべてを総括してるなって――この曲(“彼”)は別としてね。

――いやいや(笑)。宮川くん曲“テーマ・フロム・ダリア”“檸檬”でギアチェンジして「ニュートラルなのに走ってる!?」みたいなモードに入ってからはヤバいですよね。
コテイスイ: そうそう。だからね、これはアルバムで通して聴いてほしいですね。ピンポイントで1曲1曲聴くっていうよりは、通して聴くことによって、最後の高揚感というかね、そのgomesと宮川くんの絡みが――って、そこばっかり言ってますけど(笑)。ちょっと邦楽にはないんじゃないかなあっていう感じですよね、ぶっ飛んでる感じが。

――バンドとしてひとつステージが変わった感じもするし。『ねむらない』ができたことで、ここから先の髭像が見えた感じもあるし、それはメンバーのみんなが一番感じてると思うんですよね。
コテイスイ: そうですね。『サンシャイン』の時も、シンプルな曲はあったんだけど、さらにもっと研ぎ澄まされたような気もするし。

――このアルバムがツアーでどう聴こえてくるのか、楽しみにしてますので。
コテイスイ: はい。僕はもう、“イノセント”イチ押しですので(笑)。


■須藤寿(Vocal & Guitar)

どこの街を歩いていても「目が覚めない」音を、自分が一番聴きたかったのかもしれない

――前作『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』以降、アイゴンさん勇退とフィリポの脱退、事務所独立、自主レーベル設立という大きな変化があって。よく2年半でアルバムが作れましたよね。
須藤: 本当にそうですね(笑)。細かく行くと、2014年はそのレベルに入ってなかったんですよね。マネジメントから何から、すべて自分たちでやるっていう選択をしたっていうことで、その辺りがとにかくバタバタしてて。すべての再構築だったと思うんですよ。まあ、アイゴンさんはプロデューサーっていうクールな側面があったと思うし、今でもそういう側面で付き合ってますけど、フィリポはわりと髭にとってもシリアスな問題で。オリジナル・メンバーが抜けることと、レーベルと、マネジメントと……アルバムにつながれない問題が3つ、この2年半にすごいスピード感で来ましたね。

――今までのアルバム取材の中でも、須藤くんは「フィリポの居場所を作品の中にどう作るか」っていうことをたびたび口にしていたし、それだけに今回の脱退は相当ショックだったと思うんですけど?
須藤: そうですね。いろいろバンドの形ってあると思うんですよ。たとえば、メンバー募集とかで「バンドで食っていこうぜ」って集まるバンドもあると思うんですけど……髭の場合は、友人的な側面から始まった部分もあるので。フィリポの引き入れに対しても、後からとはいえ、彼が友人だったっていうことも大きかったんで。自分と寄り添ってた人生からひとり、明らかに生活スタイルが変わっていなくなってしまう、っていうのは初めてのケースだったので。わりと自分には響きましたね。

――そういう中で曲を作っていくっていうのはヘヴィな作業だったんじゃないですか?
須藤: たとえば、アイゴンさんがいて6人でやってた時は……楽曲を書いて、あまりビジョンのないままバンドの前に持くわけですよね。そうすると、みんなの目を見てやってるから、「何もやってない」やつがいなくなってくるわけですよ。その曲に対して、各自がアレンジャーとしてアプローチしてくれようとするから。必然的に、音はごった煮状態に多くなってくるし、それが今までの髭のカラフル感とか、妙なパーティー感とかを生んでたと思うんですけど。フィリポが去ったことで、あとマネジメントの再構築っていうこともあって、スタジオに入る機会が2014年はぐっと減ったんですよ、それまでに比べて。だから、デモ制作の段階で、お互い自宅作業で肉付けしていくっていうことがあったので。今回の『ねむらない』は、髭が今まで持ってた空虚なパーティー感っていうよりは……最低限の肉付けから始まってるので、アルバムとして今までの髭のサウンド・プロダクションとは少し違った匂いがするなって。

――そういう作り方の中で、音数も減るし、それによって髭の本質がぬるっと出たアルバムでもありますよね。
須藤: ありますね。自分でも感じるんですけど、そもそも自分が持ってるサイケデリアみたいなものは、そのままなんですよ。今回のアルバムは、個人的にはベッドルーム・ミュージックだなと思ってるんですけど。音の隙間が見えたことによって、そこの側面が強くなって。今まではスタジオで巻き起こってたトリップ感が、ほんとにベッドルームで巻き起こってる感じがあって。それはメンバーと、目を見合わせないで、データでやり合った部分もあったんで。そういうことによって、同じサイケデリアでも静けさがすごく前に出たような……自分たちの持ってる本質的な浮遊感が見えやすくなったアルバムだなと思います。今は『ねむらない』真っ只中ですけど、過去のディスコグラフィを振り返ってみて思うのは、かなり特異な立ち位置のアルバムになったなって。これがもう少し時間が経ったら、もっとそういうふうに思えてくるんじゃないかと思います。

――今回のアルバムの音色に関して、須藤くんから「目が覚めないような音」というリクエストがあった、という話を、さっき宮川くんから聞いたんですが?
須藤: とにかく、寝てる時もそうですし、街中を歩いてる時もそうなんですけど、その風景を邪魔しないものに集中したかったんですよね。イメージで言うと、子宮の中みたいな。全然目が覚めない、でも起きてる状態というか。フィリポとアイゴンさんが抜けてしまって、残ったメンバーが自宅でそれぞれ考える時間があって、今までよりはスタジオで会う機会が減って――という時に自ずと辿り着いたのが、「自分ひとりの静かな中から見つける髭のサイケデリア」っていうことだったから。それがすごく顕著に出たアルバムになったなと思って。

――なるほどね。
須藤: 今までも、その欠片みたいなものは要所要所で見えるんですけど。特にメジャーを媒介にしたレーベルだと、当然の如くキラー・チューンが求められるわけで。それはその通りだと思うんだけど、今回「Creamy Records」っていう自主レーベルになったことで、その束縛が薄くなったことも、『ねむらない』に突っ走っていった要素のひとつだと思うし……いろんなことが重なりあって、この『ねむらない』っていうアルバムになってる。“ロックンロールと五人の囚人”とか“テキーラ!テキーラ!”とか“それではみなさん良い旅を!”がない中で、“ジョゼ”とか“ing”とか“闇をひとつまみ”が出てきたのは、自分の中では発見だったんですよね。「そこにも髭っているんだな」って。

――サウンド面のエッジの取れた丸さもあるし、“ジョゼ”“闇をひとつまみ”“なんて素敵でいびつ”といったエバーグリーンな名曲群の存在はかなり際立ってますよね。
須藤: でも、今振り返ると――フィリポにこだわるわけではないんですけど、やっぱりでかかった気がするんですよ。“なんて素敵でいびつ”も、女性をスケープゴートにして、その正体はフィリポのような気がして、自分でちょっと吐き気がすることもあるんですけど(笑)。歌詞の表面を見れば男と女なんですけど、そこに髪の長い男性が見えてくることがあって(笑)。それは気持ちが悪いかなあと自分でも思いながら……それは狙ったわけでもなくて、偶然そういうモードになったっていう気はしましたね。

――須藤くんって、『サンシャイン』の外部ミュージシャンごった煮状態もそうだし、『QUEENS~』のトリプルドラム7人編成もそうだし、「どういう環境でアルバムに向かうか」を決めてから制作に向かう人だったと思うんですけど。「編成はとりあえず置いといて曲に向かう」っていうのは、もしかしたら今回が初めてかもしれないですね。
須藤: そうですね。2014年の作業って、まさにそうだったと思って……僕は、このアルバムって「みそぎ」だなって思ってるんですよ。ファンは謎ばっかりだと思うんですよ。アイゴンさんっていう要素こそあったにしろ、5人は一枚岩だったはずなのに、フィリポが抜けて、やっぱり不安だったと思うんですよね。その説明責任を、アーティストとしてはアルバムで返したいと思ったんですよ。でも、そこに辿り着けたのはやっぱり、2015年に入ってからだと思うし。だから、始めはまったくコンセプトがなかったとも言えるんですよ。とにかく、新曲を書けてるという安定感をファンに伝えたい、っていうのが2014年でしたからね。

――それによって逆に、何の武装もない、核心しか鳴ってないアルバムになりましたね。
須藤: ありがとうございます。ここは誠実にやるのが一番いい時だなって。そういうものがもしかすると、自主レーベルっていう道を進ませた意味でもあるかもしれないですね。今回、いろんなレーベルの方からお声かけをいただいたりもしたんですけど、条件面とか、リリース・タイミングとか――今は情報が多いからこそ、そこに付き合わないで、今はファンと向き合って、なぜ4人になったのか?っていう意味を、自分たちでも一回ちゃんとしたほうがいいなと思ったんですよ。ここで4人になったけども、大して変化がないのであれば、何をしてるんだ?っていうことにもなるし。自分たちをもう一度見つめ直す必要があったタイミングだからこそ、いろんな状況を整えて出したいし、ちゃんとしよう、っていう気持ちが形になったのが、この10曲であり、この体制でのリリースだと思うんですよね。

――それでいて、片や《You are Steven Spielberg》(“S.S.”)ですからね。
須藤: そうそう、「そこ元に戻すんだ?」っていうね(笑)。でも、“S.S.”なんか面白いのは、家で作った時は、シンプルなコード進行だったから、たとえばスタジオで“ジョゼ”とか“彼”、“イノセント”のアレンジ作業が詰まるようだったら、遊びとして見せよう、ぐらいの曲だったんですけど。スタジオの空気が止まった時に、「だったらこのネタどうかな?」って“S.S.”を聴かせたら、「あ、こんなふうに変化するんだ」って。そこでやっぱり、髭っていうバンドの意味を感じたし。自分の中では、まさかミュージック・ビデオを作るとは思わなかったし。《You are Steven Spielberg》って、さすがにこれは端曲だろうと思ってたから(笑)。

――髭の「無意味の意味」が炸裂してますからね。
須藤: 炸裂してますね。「ほんとに届く? これ」と思いましたね(笑)。まあ、届く/届かないにかかわらず、髭の存在意義を改めて感じた曲でしたね。「ここでミュージック・ビデオを作る本気モードになっちゃうバンドなんだな」って再確認したし。昔とは少し形が変わってるけど、どこも変わってない気がしたし。“S.S.”は“髭は赤、ベートーヴェンは黒”の隣にあってもおかしくなかった曲っていうか。

――一方で、昔と変わったところと言えば、宮川くんの要素が楽曲として出てくるようになったことで。
須藤: そうですね。今回のアルバムは実は、宮川くんが一番ソングライティングしてるんですよ。デモの割合で言えば、宮川くんが圧倒的でした。書いた数で言えば、俺がその半分にも満たないんじゃないかな? で、斉藤は書ける幅を書いてきてくれて。アルバム制作をしてる段階で、宮川くんは「曲があふれてくるから、どんどんデモを出すよ」と。「でも、次のアルバムは、須藤が思うこともあるだろうから、バランスよく他のメンバーに振るんじゃなくて、須藤がしっかり書いてくれ」と。“ジョゼ”とか書けてるし、須藤は今ノってるんだからって――俺からしたら宮川くんのほうがノってたけどね(笑)。そういった意味で、彼がイニシアチブを持たしてくれたわけで。そこにもバンド感を感じましたね。

――正直言うと、アルバムを聴く前、一抹の不安はあったんですよね。自主レーベルを設立して、当然ながら制作過程も再構築するだろうし、無駄も省くだろうし――っていう中で、髭の持ってる魅力の部分までリストラされてしまったらどうしよう?っていう。でも、『ねむらない』を聴いて安心しました。どれだけシンプルになっても、髭のサイケデリアは絶対に出てくるもんだなあって。
須藤: うん、すごくそれも思ったし。でも、無駄って大事だと思うんですよね。僕、今回のアルバムで「みそぎ」が済んだら――この『ねむらない』は自分たちのディスコグラフィからもキャリアからも消えないから、このテクニックをもって、次はもう一回、無駄をしてみたいんですよ、4人で。無駄にスタジオに入って、「ダメだったなあ!」っていうリハを経験してみたいというか(笑)。パーフェクトなものって美しいとは思うんですけど、出しようによってはつまらないものだと思うんですよ。それは表裏一体だと思うし。髭が今まで大事にしてきたものって、智樹さんも言ってくれたように、無駄なことからも生まれてるはずなんですよ。“ブラッディ・マリー、気をつけろ!”とか“無題”だって無駄だし。

――(笑)。
須藤: 『ねむらない』は、僕は大満足なんですよ。なぜなら、自分の頭の中がすごくクリアに具現化されてる気がするので。須藤寿というものを真っ正面から捉えた時に、みんなが髭に対して「いい」と思うものを無駄なく表現したものだと思う。それをやりきって、今はすごく充実してて。実際、このアルバムを自分で聴くことも多いし。で、その自分が今、何を思うかっていったら……「スタジオに入りたいな」って。今回はすごく、自分のニヒリズム、ロマンティシズム、ヒロイズムに酔ったアルバムのような気もしてるし、それが今のモードに合ってクールにはなってますけど。だけど、そういったものが、『ねむらない』を経て次に向かわせる力になってるのかなって……それって翻って見ると、初期の髭のような気がするんですよ。「何たる無駄!」っていう。

――「目の覚めない」音作りをしたこのアルバムのタイトルが『ねむらない』であるっていうのも、なんだかわかる気はしますね。トリップはしてるんですけど、夢の中じゃないんですよね。
須藤: 半寝状態だと思いますね、平熱感というか。僕が好きなファンタジー感のあるアルバムだなと思いますね。そのファンタジックな雰囲気も、スタジオに入らなかったから生まれたような気がするんですよ。スタジオに入ってたら今までの髭の、アタッキーなシンバルの音とかハイの部分が出てくると思うし。今回はアタッキーなハイとロウを削りたかったんですよね。それによって、どこの街を歩いていても目が覚めないし、寝る間際に聴く、もしくは朝食の時に何気なく聴けるみたいな、寄り添ったような音を――もしかしたら自分が一番聴きたかったのかもしれない。

――このアルバムの曲は、ツアーで演奏されていくとまた違う広がり方をすると思いますしね。
須藤: そうですね。今回、家で書いたから、キーが低い!(笑)。全部ささやくように歌えちゃうキーで作っちゃってるんで。だから、“ジョゼ”とかも、バンドでキーを上げてやってみたんですけど、「この感じ」が出ないんですよね。なるべく俺はこのオリジナルの通りに聴かせたいし……何年も経って、高いキーで歌えなくなって下げるっていうのはよくありますけど、いきなりリリース・ツアーで歌が甲高いっていうのは避けたいなあと思ってます(笑)。

インタビュー:高橋智樹


髭 New Album「 ねむらない 」2015.10.07 Release!
髭 / ねむらない
[収録曲]
01. ジョゼ
02. ネバーランド・クルージング
03. なんて素敵でいびつ
04. S.S.
05. テーマ・フロム・ダリア
06. 檸檬
07. ing
08. 彼
09. *イノセント (What’s going on?)*
10. 闇をひとつまみ
XQLX-1003 / ¥2,700+税
レーベル : Creamy Records
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LIVE INFORMATION

髭「ねむらない」TOUR
■ 2015.11.03(火・祝)
埼玉 HEAVEN’S ROCK SHINTOSHIN VJ-3
■ 2015.11.20(金) @名古屋 CLUB QUATTRO
■ 2015.11.27(金) @仙台 darwin
■ 2015.11.29(日) @札幌 BESSIE HALL
■ 2015.12.02(水) @福岡 BEAT STATION
■ 2015.12.04(金) @梅田 CLUB QUATTRO
■ 2015.12.09(水) @渋谷 CLUB QUATTRO
前売 : ¥3,800(D代別)
チケット一般発売 : 2015.09.26(土) AM10:00~
チケットぴあ / ローソンチケット / e+ にて


須藤寿(Vo,G)、斉藤祐樹(G)、宮川トモユキ(B)、佐藤“コテイスイ”康一(Dr,Per)、の4人によるロックバンド。2003年ミニアルバム『LOVE LOVE LOVE』でデビュー。2004年にFUJI ROCK FESTIVALに初出演を果たし、2005年『Thank you,Beatles!』でメジャー・シーンに躍り出た。以来、サイケデリックかつロマンチックな髭ワールドで、シーンを魅了し続けている。

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