大城美佐子

オオシロミサコ

大阪市大正区北恩加島生まれ、名護市辺野古育ち。幼少期の一時は内地でも暮らす。祖父や親戚に古典音楽の名人を持ち、20歳頃から古典や舞踊を習う。普久原恒勇や上原直彦らに強く勧められ、知名定男の父、知名定繁に弟子入りして民謡の道に進む。1962年シングル「片思い」でデビュー。その伸びやかな高音が「絹糸の声」と評され大ヒットとなる。やがて三線1本を抱えて東京、神奈川、大阪など内地を長らく彷徨の後、沖縄に戻り、民謡界の至宝、嘉手苅林昌とデュオを組む。林昌をして「コンビ唄はミサーに限る」と言わしめたほどの名コンビとして活躍。数々のライブやレコーディングに伝説を残す。林昌の物故後もCD、海外・国内の公演、映画、テレビなどで疲れを知らずに活躍。2007年に約10年振りのアルバム『唄ウムイ』を発売し話題を呼ぶ。2012年の3月にはアイヌのトンコリ奏者/プロデューサーでもあるOKIとのコラボアルバム『北と南』をリリース。2016年、高嶺剛監督の映画『変魚路』に出演。 2017年、芸能生活60周年を迎え、7月5日にはニューアルバム『島思い〜十番勝負』がリリース。80歳を超えるもなお、変わらず多方面の活動を続けている。